11月27日(水)から12月13日(金)まで、藝大アートプラザにて「第8回 藝大アートプラザ大賞展」(作品テーマ「音(おと)」)を開催しています。
これは、学生の制作活動の成果を広く社会に発信するため2006年度から実施している学内アートコンペで、厳正な審査を経た入選作品を展示、販売するものです。8回目を迎えた今回は、総勢47名(65点)の作品が会場の藝大アートプラザを飾りました。
初日に行われた授賞式では、学長賞(藝大アートプラザ大賞)、準大賞、藝大BiOn賞を受賞した6名が列席し、宮田亮平学長と三田村有純藝大アートプラザ所長から賞状と目録が手渡されました。今回、学長賞(大賞)を受賞したのは大学院美術研究科修士課程絵画専攻(油画)に在籍する小林あずささんの作品「妙なる 綾なる」。
今回学長賞(大賞)を受賞した小林さんは、
「今回大賞を受賞できた事を大変嬉しく思います。今までにいくつかの公募展などで入選をする機会がありましたが、私にとって受賞は初めての体験となります。
今回のアートプラザ大賞の募集テーマは「音」でした。作品では音楽を聴いている際の感覚世界を描いています。外界の存在である音が内界に流入する様、外部の存在である音が内部に水の様に注ぎ込み、満ちていく姿を描いています。
作品のタイトルの「妙なる 綾なる」には意味と音の面からダブルミーニングをしています。「妙なる」は音楽の美しい調べの意味と、英語のeternal(英)の音とをかけています。「綾なる」は美しく彩る事と、yearner (英)[切望する人]をかけています。
今回の大賞を励みに、今後も制作に励みたいと思います。また作品を介して皆様の目に触れる機会があれば幸いです。有り難う御座いました。」
とコメントしました。
? 藝大アートプラザは、芸術と社会との新しい出会いの場として設立され、2005年のオープン以来、本学の教員や学生の作品等を展示、販売してきました。多 くの学部生が入選し、販売の機会を得る「藝大アートプラザ大賞」によって、若い学生たちにも社会との交流の場を与えることができ、アーティストとしての自 覚を促す教育的な成果も期待されます。